ホワイトデー当日は担当じゃないんで

こんばんは、時雨です。

タイトルではこのようになっていますが、気がついたらバレンタインデー当日も
相方だったじゃねーか！と言う奴ですが突っ込んではいけません。（

さーて、今日は小説一発書きで上げるのみで去りますよ！
相変わらずのCPです、って銀魂じゃこれしか書いたことな・・・（バキッ！

河上×山崎なのですよ！

白い小包



夜にも晴れと曇りでは全く違う顔を持つ。

晴れれば星も月もキラキラと踊り皆ニコニコしており。
逆に曇れば眉間にしわを寄せて月を外に出さない。
雲は大きな壁となってしまうのだ。

その存在である俺の仕事で言う壁・・・それは潰し合いの相手となる関係。



「珍しいでござるな・・・退殿自ら訪れるとは・・・。」



何か企んでいるのではないかと疑う相手は、普段光に当たればほんの少し緑かかるように見えるが
残念ながら明かりもつけておらず、漆黒の髪と化する。

更に俺が眉間にしわを寄せて見るのは相手の表情が分からないと言うことでもある・・・。
相手は黒いサングラスで目を隠しているから。・・・しかしいつもよりも様子がおかしいと思うのは・・・。
口元に笑みを浮かべていないのだ、堪えている様子もない。



「ただ『それ』を渡しに来ただけだ、お前が黙って置いたところも見ていたんだぞ。」



俺は決して大声を出さずに囁くような小声で、不思議そうな様子でいる男へ言う。
大声で出すような密偵・・・つまりスパイが何処にいるのだろうか？
そんな俺のプライドも知る由も無く、ただサングラスをかけた男・・・河上は唖然とした様子で『それ』を見ていた。
・・・そんなに珍しいかその小包が。

そう突っ込み入れたいと思ってもぐっと我慢していた時・・・。
河上は小包から視線を外して空を仰いだ。



「退殿、また来年のこの日も晴れるといいでござるな。」
「・・・・・・。」



何を言っているのか一瞬理解出来ないものであったが、俺はつられて藍色に染まる夜空を見上げた。
春が近い、少々涼しげな風が触れるのにも関わらず、冬のよう澄んだ空気が流れる空間の中。
はっきりと見える白い星と月は思わず見惚れてしまうほどであった。

そして黒い影が出来たと思いきや・・・俺は思わずビクリと身を震わし絶句した。
頬に触れたのは何だったのか・・・、光の如くに頭の中で想像し、それと同時にカッと頬を赤くしたのを感じる。
何故か身動きも出来ずそのまま立っていると、この状態にした張本人は悪戯含めた笑みを零した。



・・・今日、俺と会って初めての笑みである。



「・・・おまっ・・・！！」
「来年は油断するのでは無いでござる。
　今年は『ここ』であるが次こそは恋へ、突き落とすでござる。」
「・・・来年にも来るとでも思うな！」



俺は河上に向かいそう大声で冷たく言い残すと、すぐさまその場から離れるよう走り去った。










何故あんなに驚かなかった・・・何故今になって逃げ出した？
小包を渡したら直ぐにと・・・直ぐに去らなければならなかったものの・・・。

俺は急いで誰の目にも止まらない狭い建物の狭間へと隠れ、乱れた呼吸を安定させようと胸を撫で下ろした。
こんな日に、こんな時に返しに行くのではなかったと後悔する。



頬に残る感覚は未だに残っており、思わず地面に膝をつき地獄へ向かって拳を叩き付けた。










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もうね、山崎のキャラは分からんのよアハハｗｗｗ(壊)